
[9月4日]
研修4日目は、オレゴン医科大学(OHSU)付属ドーンベッカー子供病院を訪問しました。総合受付の天井にはカラフルな多くの鳥(彫刻)が舞い、全病室個室の壁、窓ガラスには浅瀬の貝や生き物のイラストやレリーフ、恐竜の置物があり、別に遊び場や子供用の図書室を兼ねた楽しい教室がありました。多くの企業による寄付から成り立っていることがわかりました。 お昼はPSUに近いところにあるたくさんある屋台のお店(カレー、焼きそば、中華、パスタ、ホットドッグ等)でテイクアウトしていただきました。午後はPSUにて、実際に救命救急トレーニングの実習を受け、各学生に米国で2年間有効な資格証明書が授与されました。
[9月5日]
研修5日目は、ロナルド・マクドナルドハウス(患者ファミリー支援施設)を訪問しました。ここは患者の家族、特に子どもたちがある期間、通院、入院せねばならない時、遠方から、あるいは病院近くでの宿泊が経済的に厳しい時など、食事を含めての宿泊をサポートする施設です。マクドナルド社及び多くの個人、企業からの寄付で成り立っています。各部屋それぞれのテーマ(例えば、バスケットボールであれば、その選手たちの絵などが壁に描かれていたりします。)でデコレーションされていました。子どもやその家族が楽しく安心してくつろげて、治療に専念できるようにサポートしていることにアメリカ人のドネーション(寄附)の熱意に感心してしまい、私たちもグッズを購入したり、少しですが寄附させていただきました。 また、午後は宿泊先の大学寮から少し歩いたところにある高齢者ケア施設、テルウィリンガー・プラザを訪問し、いくつかのグループに分かれてご高齢で耳が遠かったり、車椅子に乗ったりしていたおばあちゃんたちと折り紙を一緒に作ったり、お話を伺ったりと、短い交流でしたが、とても楽しんでいただいたと思います。
[9月6日]
研修6日目、ついに最終日が来てしまいました。早かったですねー、あっという間でした。さて、午前中はオレゴン医科大 (OHUS)の、高性能ロボット利用技術研修センターを訪問。施設の解説の後、看護研修としていろいろな実習を体験し、米国の医療・看護のための研修システムの素晴らしさを強烈に感じました。 ここでは、医師、看護師、薬剤師や理学療法士などが、一緒に医療・看護研修をする、まさに米国型最先端チーム医療研修の場でもあります。 来年にはウィラメット川に近いサウスウォータフロント・ロウアー・トラム・ターミナル(トラムというロープウェーの下の駅で、丘にあるOHUSの上の駅を結ぶ。)に近いところにもっと大規模な同センターが完成予定です。
午後はオレゴン医科大学、看護学部を訪問し、4人の現役看護学生たちとランチをいただきながら、4つのグル
ープに分かれて、米国の医療事情、学生生活や将来について、実際の体験に基づいたお話を伺いました。いろいろディスカッションさせていただき、とても楽しいひと時でした。現役看護学生といっても3人のお子さんを育て上げたお母さんもその一人で、米国の看護師は子育てを終えたり、会社務めの途中から勉強して資格を取る方が多いということでした。 その後、大学寮に戻りフリータイム。皆それぞれダウンタウンへ買い物に出かけました。そして、研修最後の夜は終了ディナー! 市内で有名なとても大きなパスタ専門料理店(The old spaghetti factory)で行われました。それも、店内に設置された昔の路面電車を貸し切り、その中でディナーと修了証書授与があり、涙ぐむ学生やスタッフが出てびっくり、研修のピークで最高に楽しかったです。
翌日、ポートランド空港を離陸、日付変更線を通過して9月8日(日)夕刻に成田空港に無事到着しました。 とても充実した看護研修でした。 関係者皆さんに感謝いたします。

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